*この記事は検索流入が多く、ランキングで上位になっていますが、「ぬるい話」と「読書感想文」の方が面白いです。そっち読んでください。
またやってしまった・・・。夕食後にAmazonPrimeを開いてから約5時間、「僕のヒーローアカデミア」(以下、ヒロアカ)をぶっ通しで観た。SPY×FAMIRYを一気観した時と同様、自分に負けた感がある。このままでは終われないので、「圧倒的な努力をする方法」をテーマにして書きます。「漫画の世界だから」そう言って主人公の努力を一蹴してしまう前に、私達にも活かせるヒントがないかを探っていこう。
*この記事はネタバレを含みます。ヒロアカはアニメの一期三話まで、鬼滅の刃もアニメの一期三話までの内容です。
ヒロアカのあらすじとデクの努力
まずは、ヒロアカのあらすじ。舞台は、総人口の8割が“個性“と呼ばれる超常能力を有する世界。個性を利用した犯罪が増え、ヒーローが憧れの職業となった。主人公・緑谷出久(みどりやいづく、以下デク)の夢はヒーローだが、デクは無個性。しかし中三の四月、憧れていた伝説のヒーロー「オールマイト」に偶然出会い、彼から個性を受け継ぐ。デクが挫折と成長を繰り返しながら、最高のヒーローになっていく物語である。
オールマイトに出会い、彼から個性を受け継ぐまでに、デクは圧倒的な努力を成し遂げた。十ヶ月間かけて、海浜公園に捨てられた大量の粗大ゴミを片づけたのだ。これはオールマイトが個性を受け継ぐ条件として提示したものだった。さらにデクは、清掃だけでなく、食事や筋トレ、さらにはオールマイトの出身校・雄英高校ヒーロー科に合格するための勉強もこなした。何故デクはこれ程の努力を十ヶ月も続けられたのだろうか。
本題に入る前に、もう一人の最高の主人公を呼ぼう。そう、「鬼滅の刃」の竈門炭治郎だ。なぜ炭治郎なのか?炭治郎もデクと同じく、もともとは身体能力が高いわけではなかったし、おなじみの人気キャラクターだからだ。この二人の共通点を探ることで、圧倒的な努力をする方法が、より明確になるだろう。
人生をかけた目標
炭治郎は鱗滝さんの地獄の訓練を乗り越え、さらに自ら鍛え、錆兎と稽古し、水の呼吸を習得した。デクと炭治郎が圧倒的な努力を成し遂げた要因は二つあると考えている。一つ目は「人生をかけた目標」だ。
鬼に家族を殺され、妹を鬼に変えられた炭治郎には、「敵を討ち、妹を人間に戻す」という強い志があった。デクには「オールマイトのようなヒーローになる」という憧れがあった。炭治郎に比べればデクの動機は弱いように見えるが、毎日オールマイトの動画を観、ヒーロー分析をノートに書き続けていたことから、デクの思いの強さが分かる。全てを捧げられるほどの目標が、彼らを動かす原動力になった。
僕は中学の時にテニスをしていた。大して上手くなかったが、関東大会に出る!という目標を立てた。その時は結構本気で、紙にマジックで書くほどだった。その練習として坂道ダッシュを行ったのだが、2週間で終わってしまった。こんなしんどい思いをしてまでやりたくないと思ったからだ。関東大会出場は、心の底から成し遂げたい目標ではなかった。
コーチの存在
二つ目の大事な要素は「コーチの存在」だ。物語の序盤、炭治郎には鱗滝さん・錆兎・真菰、デクにはオールマイトというコーチがいた。いくら頑張っても、間違った方向に努力していていては成長できない。やはり、その道のプロに教えてもらうのが近道なのだ。加えて、二人のコーチが練習メニューを与えていたのも大きい。
僕は浪人時代、スタディサプリと参考書で勉強していた。スタディサプリの講師は一流なので、授業動画は最高にわかりやすかった。しかし、質問したくてもできないのがネックだった。また、塾に通っていなかったので、勉強計画は自分で立てていた。自分の勉強法で本当に大丈夫なのか?間に合うのか?と不安になり、集中できないことが多々あった。たとえ自分を信じられても、計画を立てたり、そのズレを修正するのには結構疲れる。やる気があったのに、計画を立てている間に面倒くさくなってしまったという経験は、皆さんにもきっとあるだろう。
炭治郎とデクには、偉大なコーチがいた。自分のやっていることに間違いはない。このまま突き進めば強くなれる。そう信じることができた。不安に余計なエネルギーを費やすことなく、鍛錬に集中できた。加えて、尊敬する師匠や憧れのコーチが近くにいることが、あともう少し頑張るというモチベーションにつながった。
まとめ
確かに、二人は努力の達人であることに間違いはない。だが、二人を支えたのは「人生をかけた目標」であり、「コーチの存在」だったのだと思う。人生をかけた目標を立てるのも、その道のプロに教えを請うことも難しい。でも、一緒に努力する仲間を作ることならできそうだ。これまで僕はいろいろと目標を立ててきたが、挫折したことが多い。自分一人でやりきろうとしていたからだ。何かを始める時、目標を達成したい時は、まずは仲間の力を借りることから始めたい。
P.S.
炭治郎とデクの他の共通点も見つけたので書きます。①策略家②謙虚でやさしい、です。二人は、戦闘中も現象を打破する為に情報を集め、分析しています。覚醒や仲間の登場だけに頼らず、あっと言わせる一手を繰り出せるのが二人のすごいところで、それがこの二作品の面白さの一つでもあります。加えて、とにかく謙虚でやさしい。まさに外柔内剛。しんどい時こそ人がでますが、そんな時でもブレない炭治郎とデクは素敵です。
P.S.
SPY×FAMIRYを一気観した時に書いた記事はこちらです↓
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