お疲れのサイン

ぬるい話

身体を洗うタオルを干し忘れた。疲れている時や忙しい時、僕はおっちょこちょいなミスをする。他にも、鍵が見つからなくなったり、ダンベルに小指をぶつけたり。

以前はこうしたケアレスミスが起こると、イライラがさらに募った。でも最近は、心に余裕がない「お疲れのサイン」なんだと、前向きに捉えるようになった。

なんと先日、新しい「お疲れのサイン」を発見した!

スーパーに買い物に行ったときのことだ。その後にバイトを入れていたので、あまり時間がなかった。バナナ、トマト、白菜、みかん、、お決まりの商品をテンポ良くマイバックに入れていく。ただ、何かいつもと違う気がしていた。いつもは外す手袋、ニット帽、ネックウォーマーを着けたまま買い物をしていたからかもしれない。

セルフレジの前に立ったとき、違和感の正体がわかった。

僕は、買い物カゴを使っていなかった。そう、マイバックに商品を詰めていたのだ!

黒いニット帽とジャンパー、灰色のネックウォーマーと手袋を着けた20代の男。そんな人物が素早くマイバックに商品を入れている。端から見ると、不審だったに違いない。

僕はすぐに買い物カゴを取りに行き、マイバックから移し替えた。

中々読み取られないバナナのバーコード。「もうちょっと、落ち着いて生きていけよ」セルフレジにそう言われている気がした。

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